あんぱんが食べたくなって

雑記

突然だけど、夜中にあんぱんが食べたくなったのよ。
あ・ん・ぱ・ん。
そう、日本人のカントリーフード。
国民食よ。
子供の頃はデニッシュだのソーセージパンだのが好きだったのに、年齢とともに、あれの良さが分かるようになったって人、私の周囲には多いの。
言われてみれば、半年に1回位の頻度で、発作のように無性に食べたくなる時がやって来るようになったのって50代になってからだったような気がするわ。
おこちゃま&若かりし頃は、あの圧倒的な甘さ全開モードに押され気味で、たいして戦わずに白旗揚げてた気がする。
それが、気が付いたら1個丸まるが全然平気で食べれるようになり。
そして、更にもっとクレクレ星人と進化し、今に至ると。
その過程の中で、抹茶餡だの栗餡だのと言った変わり種より、普通の小豆の餡が好き。
こしあんより粒あんが好き。
トッピングは芥子の実一択。
パン生地が多めで大きくてふんわり軽い物より、小ぶりでずっしりと餡が多めで、パン生地が薄めでバターが香る物が好き。
そんな自分の好みを確認していったのよね。
何なのかしらね。
甘さ感度が鈍くなってくるのかしらね。
それとも、50代くらいで長年のお疲れが溜まりに溜まり、もうあんぱんくらいガツンとしたものじゃないと癒せなくなってくるお年頃になるのかしらね?
20代ならポテトチップス。
30代ならプリン。
40代ならシュークリームで頑張れたのよ。
それが、50代になるとあんぱんじゃなきゃダメになるのよ。
「あんぱんと緑茶が身に沁みたら、それがあんぱん記念日」なんてね。
同世代の友達同士で報告しあうのよ。
「あら?あなた、まだあんぱん記念日来てないの?私は去年だったわ~」
「どこどこのあんぱんを頂いたら、あんぱん記念日が来るかもよ?」
「私は、ダントツで○○のあんぱんだったわ~」
とかね。
更年期の報告し合うより、楽しそうじゃない?

そんな妄想を夜中に脳内で繰り広げる私って…。
どうよ?
しっ、仕方ないと思うわっ。
だって、家にあんぱんが無い&買いにも行けない時間なんだもん。
手に入れたいのに手に入らないから悶々とするのよ。
缶詰のあんこがストックに有ったから、食パンにのせて食べようかとすら思ったほどよ。
一人暮らしだったら確実にしてたわね。
でも、ほら。
山彦ちゃんがいるでしょ?
夜中に奥さんが、あんぱん発作を起こすと怖いだろうって思ったのね。
蜻蛉ほどのうっすい理性が、暴挙に及ぶのを止めたのよ。
でも、あんぱんが食べたい…は収まらない。
食べてないからね。
はて、困った。

でね、先日の観葉植物の件を思い出したの。
そうよ、そうよ。
お絵描きで気を紛らわせましょ?
なんて天才なのかしら、私。
なんてね。

描いてみたわ。

そしたらね。
描いてみたらね。
そしたら。
描いてみたら…。
もっと、もーっと食べたくなったのよぉぉ…。
食べ物には、この作戦は逆効果だって事がはっきり分かったわ。

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