今日のありがとう　2022年9月23日

秋分の日。
山彦さんが休みで家に居る。
うー様の術後の経過が順調だから、半日ぐらいなら一人でお留守番が出来そう。
神様、応援してくれている皆様、ありがとう。

ならばと、お出掛けしたいところだけれど、あいにく空はダークグレー。
朝は小雨だったけれど、雨脚は時間と共に強くなり、夕方頃までは本気で降るらしいと天気予報が告げている。
早々に、お出掛けを諦めて、自宅で楽しむことにした。

そこで思い出したのが、先日、山彦さんが買ってきた電気のバリカンセット。

山彦さんは、基本は5分狩りで、頭頂部がやや長いソフトモヒカンっぽいスタイルで、定期的にカットに通っていた。
それは、美容院の時も理容室の時も、1000円カットの時も有ったけれど、私には出来上がりにさほど差が有るようには思えなかった。
出来上がりには差はなさそうに見えたけれど、料金は1000円～5000円まで差が有った。
ならば、1000円カットで、こまめにカットしてもらった方が清潔感を維持できて良さそうに思えたけれど、当然のことながら、山彦さんには山彦さんのお好みが有って、言うなれば美容院難民の状態だった。
あちらを立てればこちらが立たず・・・的な？
こればっかりは、個人の好みの問題なので、「お好きなようにどうぞ」と言うのみだった。
5000円のカットでテンションが上がるなら、それはそれでヨシ。
1000円カットでなんら困らないなら、家計的には助かる。

ところが、ここにきて初めてのバリカンセットの購入である。
そして、私に言った。
「カットしてくれ」と。
「・・・。」
「・・・・・。」

「私がするの？オドオド」と言いながら、心の中では「前の方は出来ても、後ろは自分じゃ出来ないもん。そりゃそうなるよね～」と思った。

どうやら、結婚して以来、複数のお店に行ってみて、料金と出来上がりと、待ち時間を含めての所要時間を考えると、自宅でセルフカットの選択も有りなんじゃないかと思っていたらしい。
今なら、私には時間が十分ある。
「忙しいから出来ません」と断られないはず。
確信犯だ。

グッズを揃えて言うところがどうよ？と思わないでも無いけれど、私も初めてのアイテムに興味津々である。

そうだ、バリカンセットでカットを実行してみようとなった。

山彦さんが購入した商品は、フル充電で2時間ほど持つらしい。
多少もたもたしても十分持つ。
複数のアタッチメントが付属品としてセットになっている。
おまけに、カットモードテクニックブックなる物が付いていて、ヘアスタイルとどのアタッチメントを使うかの説明が載っている。
「全てを駆使すれば、ありとあらゆるヘアスタイルが思いのままに出来る」らしい・・・。
とは言え、何しろ初めてのバリカン。
しかも旦那とは言え他人様の頭。
失敗は許されない。(よね？)
長すぎれば、更に短くすることは可能だけれど、短すぎればどうしようもない。
まずは慎重にやや長めに仕上がるように、スライドアタッチメントと刈り高さアタッチメントと耳回り＆ナチュラルアタッチメントの3種類を駆使してカットしてゆく。
流石に手が震えるわ。
うー、心臓に悪い。

7割程度カットした所で鏡を見てもらうと、「全然長いから、もっと短くして欲しい」と言う。
ならばと、更にアタッチメントを短い仕様に交換し、どんどんカットしてゆく。
この頃になると、だんだん慣れて来て、徐々に大胆になって行った。
調子に乗って、すっかり丸坊主か？と思う状態まで刈り込んで、頭頂部をほんの少し長めで仕上げてみた。

出来上がりは、意外にも好評だった。

我ながら、確かに悪くない出来上がりだと思った。
「へぇ、バリカンって優秀やん」
「こんなに丁寧なアタッチメントが付いてたら、セルフカットよ、恐るるに足らず！どんなスタイルでも掛かってらっしゃい」
当初のオドオド感はすっかり忘れ去り、鼻息荒く、高らかに勝利宣言をしたのだった。
実際は、難しいカットじゃなかったので出来たのだけれど(笑)

「次からも、これで宜しく！」
「お、おうっ！」

まんまとまんまと。
「おうっ」って言うてるやん私。

でも、これで山彦さんの美容院代が大幅に減る事は間違いない。
良かったと信じよう。
そうしよう。