今日のうーちゃん~うーちゃんとお爪さんぱっちんこの物語

うー様
うーちゃんとお爪さんぱっちんこの物語
「う~ちゃん」
「う~~ちゃ~ん」
「う~~ちゃ~~ん」
まめまめまるさんが呼んでいる。
語尾が長くなる時は、嫌な予感しかしない。
キャットタワーでお昼寝中だったのに、目が覚めちゃったじゃないか。
あぁあぁ、しかも満面の笑みを浮かべて近づいて来たよ。
どうする?
逃げる?
隠れる?
攻撃する?
さっきまで眠っていたから、頭がぼんやりしてるんだよ。
嫌な予感がするけれど、たまにおやつの時も有るんだよな。
ここは、一旦甘えて、すり寄ってみようか?
悩む。

悩んでいるうちに、まめまるさんがやって来たよ。
「うーちゃん、お爪さんぱっちんこしようか?」

でたー。
やだっ。
お爪さんぱっちんこはやだっ。

「うーちゃん、お爪さんぱっちんこしないから、カーテンに引っかかるでしょ?」
「いやいやばっかりで、いつになったらぱっちんこするの?」
「このまま放っておけば、いつかカーテンに引っかかったお爪さんが取れなくなるよ」
「ごはんも食べればくなるし、うんちにも行けなくなるし、ぬくぬくマットでお昼寝も出来なくなるよっ」

いっぱい言う。
そんなにいっぱい言わなくても分かってるって。
分かってるけどさぁ。
けどさぁ。
やなんだよね。
「あ、あ、明日するっ」
「今日はしないっ」
精一杯言ってみた。

「ねー。うーちゃん、ぱっちんこしようね」
聞いちゃいないよ、まめまるさん。
「さぁさぁ、だっこでぱっちんこだからねっ」
おいおい。
捕まっちゃたよ。
抱っこされちゃったよ。
ひっくり返されてんじゃん。
「やだー」
くねくねしてみた。
「うーちゃん、いい加減にしなさい」
まめまるさんが怖い顔する。
「明日するからー」

「もうね、今日するって決めたから今日するのよ」
「今日は秘密兵器が有るからねっ」
まめまるさんがニンマリと笑う。
ひゃー怖い。
何なのよ、秘密兵器って。
「うーちゃんの頭にこれを乗せると、お利口さんでぱっちんこが出来るようになるんだって」
まめまるさんが勝ち誇ったように笑いながら、がっちりとホールドしたうーちゃんの頭に小さな紙を乗せた。
遠くで、山彦さんの声がする「何それ?」
「ん?コロコロのペーパー」
「これを頭にくっつけると、大人しく爪を切らせてくれるんだって」
「へぇー」

そんなわけあるかいっ。
そんな紙切れ一枚で思い通りになるような安っぽい女じゃないわっ。
一瞬でもおやつを期待した自分が馬鹿だった。
こりゃ、さっさと逃げるべし。

まずは、大人しくなったと見せかけて…。
上目使いで「にゃー」とか弱く鳴く…と。
まめまるさんのホールドが緩んだところを狙って、クネクネ&後ろ足キーック。
体が自由になった。
おっし、おっし、作戦成功。
逃げねば~逃げねば~。
「にゃ?」
「ふふふ、そうはさせないわよ、うーちゃん」
おっと、再び抑え込まれている。
「にゃっ、にゃっ、にゃー」
もう通じない。
甘えても、怒ってもダメらしい。
シュン。
「コロコロテープは都市伝説だったようね」
まめまるさんが残念そうに山彦さんに報告しているけれど、ホールドしている腕はますます力強くなって行く。

あぁ、これは不利なパターンだよ。
絶体絶命だよ。
あーやだな、ぱっちんこ。
やだけど、ぱっちんこしないと許してもらえそうにないなぁ。
精一杯悲しそうな顔でまめまるさんを見つめてみたよ。

まめまるさんは、うーちゃんをじ~っと見て「じゃさ、1本だけぱっちんこしよ?」
そう言って、右手の親指のお爪さんをそっとぱっちんこした。
うーちゃんは、息を止めて左側上方を見つめる。
…。
…。
「はいっ、終わったよっ」

あードキドキした。
ダッシュで隠れなきゃ。
明日するなんで嘘っぱちだも~ん。
へへ~んだ。

「全部切るのに何日掛かるのかしらね?」
まめまるさんが山彦さんに話す声が遠くで聞こえた。

そんなことは、うーちゃんには関係ないのだ~。

今日の晩御飯

 

ホイコーロー定食

ホイコーロー
冷奴
小うどん(卵・とろろこぶ・ネギ)
フキの葉の佃煮・大根の甘酢漬け

キャベツ1/4カットが24円で買えたのでホイコーロー(嬉)

日のお買い物
ミツカンポン酢 600ml 198円
キャベツ 24円
食パン 98円
とうふ 48円×2個

税込み合計448円

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