2023年5月20日のお買い物とごはん

雑記
お買い物
お寿司 980円
お寿司 598円
コロッケ 250円
税込み合計 1973円
ごはん
5月20日のごはん
お寿司とコロッケ
久しぶりに友人とお茶をすることになった。
場所は、元町のティハウスムジカ。
以前から行ってみたかった紅茶の専門店。
私の希望。
お店に到着したのは11時半ころだったと思う。
細い階段を昇った先にある小さなお店は、既に満席で、私達は今登ってきた階段の途中で席が空くのを待つ形になった。
友人が最近気に入っているという音楽の話を聞きながら過ごす待ち時間は、そんなに苦痛ではない。
10数分待っただろうか。
席が空いて、案内してもらえた。
丁度12時前。
見渡せば、12時まで提供されるモーニングを食べている人や、ランチのセットメニューを食べている人が多かった。
そんな中だったけれど、私達はアフタヌーンティーセットを注文した。
紅茶を楽しみたかったからだった。
ほどなくして、なんとも心躍るビジュアルのセットが登場。
ケーキ、スコーン、サンドウィッチ、クッキー。
見ているだけで、幸せな気分になる。
ケーキは4種類から選べたので、私はパイナップルとキウイのタルトを、友人はいちごのケーキを選択。
これと、ポットで提供される紅茶で1580円だった。
ポットの紅茶はたっぷり3杯強。
茶葉は選べなかったけれど、時間がたっても渋みや癖が少ない、あっさりしたお茶で、お菓子の味を邪魔せず、たっぷり飲むのには最適なお茶だった。
これをいただきながら久しぶりに会う友人とお互いの近況報告をした。
現在の私の生活は、昨年や一昨年に比べて穏やかなもの。
驚くほど良いことも無ければ、悪いことも無い。
反して、友人のそれは、なかなかのジェットコースター状態だった。
端的に言えば、個人事業主のご主人の事業が上手くいってなくて、今のままだと廃業し事業資金が返せずに自己破産となるかもしれないというのだ。
美味しいアフタヌーンティーセットと紅茶には似つかわしくないヘビーな内容に絶句する。
もう動揺したり、足掻いたりする時期が過ぎ去っているのだろうか?
意外なほどに落ち着いて、淡々と話す友人の表情は、まったく変化することなく、まるで他人事のような気配すら漂い、聞いている私の方が落ち着かない。
元気づけようと言葉を探すが見つからずに、膝の上に乗せた両手を重ねたりこすり合わせたりするばかりで我ながら情けない。
きっとここに至るまでに、事業を立て直そうと、既に思いつく限りの工夫をしてきたであろうと想像すれば、軽々しく偉そうにアドバイスの真似事をしてみたところで、何の助けにもならないだろうと分かっていながらも言わずに居れない自分の未熟さに身もだえする。
困ったなぁ。
徐々に色を失っていく目の前のティーセットを見つめながら、話の続きを聞くには、お店が狭すぎるよなぁと思う。
かといってぶらぶら歩きながら聞くのもふさわしくない。
結局、相楽園行ってみることにした。
県庁の近くにある相楽園は、元町駅からだと徒歩で10分ほどなのに、喧騒から逃れるには十分だった。
入園料を支払って入ってしまえば、周りの目を気にせず話ができる。
園内のベンチに腰掛け、話の続きを聞く。
予想通り、私の出来そうなことは全く無い。
友人もそんなことは期待していない。
ただ、自分一人で抱え込むには大きすぎて、誰かに聞いてほしいだけなのだろう。
分かっていても、それでもどうにかならないかという思いがこみ上げ、助言めいた言葉を吐いては、時折気まずい空気になる。
今の友人の状況なら仕方がないのかもしれないけれど、過去の後悔や、現在の不安と不満に話が集中しており、未来に向けての話は一切ない。
気が付けば、閉園のアナウンスが流れる時間になってしまっていた。
結局、友人の気持ちが上向くことなく、私のもどかしい思いも晴れることなく、そのまま駅に向かって別れた。
ぐったりと疲れてしまったので、晩ごはんはお寿司を買って帰った。
こんな時、友人としてどう振舞うのが正解なのか…。

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