バッタに励まされた日…

雑記

ちょっと愚痴っぽくなるわ。
いや違うな。
愚痴っぽくなるって言うか、はっきり愚痴よ。
だから、それでも良いわーって言ってくれるような奇特な人だけ読んでね。
頼んだわよ。

始まりは、昨日の事なの。
毎週日曜日は実家に帰る私。
実家の母のサポートの為ね。
だから昨日も、実家に帰る日だったの。
でもね、数日前から体調が悪くてね。
なんかね、お腹も痛いし、肩も重いし、頭も重いしね。
けど、すっごくどこかが決定的にまずいってわけでもないの。
例えて言えば、良からぬ霊でも憑りつきましたか?的な気分の悪さよ。
急に寒くなったから自律神経が乱れたのかもしれないし、更年期の影響かもしれないし。
何だか分かんないけど調子が悪いのよ。
誰でもあるわよね?そんなこと。
でね。
行くのを止めようか迷いつつも、決定的にどこかが悪いわけでも無いから、私を待ってくれているだろう母の為に出かけたの。
ちょっと恩着せがましく言ってみたわね。
出掛けてみたら、なんとか普通にこなせたのよね。
で、いつも通り実家で半日を過ごして帰宅したのが19時ごろだった。
母と一緒に早めの晩ごはんを食べて帰ってきたので、山彦ちゃんとお茶を飲みながらちょっと話をして、結局ベッドに入ったのが23時ごろだったの。

でね。
翌日の今朝は、山彦ちゃんのお弁当を作るために、4時に起きるつもりで眠りについたのね。

ところが、よ。
目覚ましも鳴って無いのに目が覚めたのね。
何か不穏な感じがして。
ん?と不思議に思いつつ時間を確認したら3時4分よ。
まだ早いし、二度寝をしようかとも考えたけど、中途半端に寝ると起きれなくなるじゃない?
とりあえず起きて、お弁当を作って、山彦ちゃんが出掛けてから、眠たければ寝れば良いかと思い直したのよ。
無職の強みね。
で、上半身を起こしたら、あろうことか突然の眩暈よ。
いきなり来たの。
もう、ぐるんぐるん。
上体を起こしたまま10分くらい目を閉じて様子を見てたけど、どんどん強くなるばかりで。
そしてついに吐き気がやってきて、這うようにして洗面所にたどり着き、オエオエよ。
動くと眩暈が強くなり、連動して吐き気も強くなり。
かといって、洗面所の床は冷たくて。
寒さと眩暈と嘔気に翻弄されながら、夜中に一人で戦ってたのよ。

そうこうしているうちに、山彦ちゃんがトイレに起きてきてね。
オエオエしてる私の横を通り過ぎて行ったのね。
当然、助けてくれるのかと思うじゃない?
なのに、なのに、よ。
しかも「何泣いてるん?(笑)」って言いながら去って行ったのよ…。

いやいやいや。
「泣いてんじゃねーよ、吐いてんだよっ」
心が叫べど、気分悪くて声にならないの。
しかも、よ。
普通にトイレだけして、笑いながら去って行ったのよ。
いやいやいや。
吐いてるんじゃなくて、泣いてるにしても、「どうしたん?大丈夫?」背中ヨシヨシ。
これが通常コースでしょうがっ?
違うのかい?
寒さと眩暈と吐き気で立ち上がることも出来ず、うずくまっている妻にあんまりの仕打ちじゃない?

結局、お弁当どころじゃなくなって、ちょっと状態が治まるのを待って、再び自力でベッドに這って入ったのよ。
脳梗塞とか心筋梗塞とかって一刻を争う病気になっても、どうやら救急搬送はしてもらえないわね私。
そんなことをぼんやり考えながらね。
で、次に起きたのは、11時半頃だった。
うーちゃんが「お腹空いた~」って言いに来てね。
そりゃそうね。
いつも朝に貰ってるのに、まだ食べてなかったんだもん。
怖かったけど、ゆっくり上体を起こしてみたの。
まだ、揺れてるけど、ぐるんぐるんってほどじゃない。
うーちゃんのごはんだけ用意して、すぐにベッドに戻って来よう。
そう決心して、立ち上がったの。
ところが立ち上がってみたら、随分マシだって分かったから、そのままうーちゃんのご飯を準備して、私はお湯を飲んでみることにしたの。
これが良かったみたいでね。
30分も過ぎたら、かなり普通になってきて。
そうなると、掃除も洗濯も気になり始めて。
結局、そこからベッドに戻ることなく、掃除と洗濯を済ませたの。
買い物は迷ったけど、ちょっと外の空気を吸った方が良いような気がして、無理して出かけた。
そしたらね。
私の歩む靴の先のアスファルトの上に、バッタが躍り出てきて。

小さすぎて見えないかしら?
逃げるわけでも無くじっとしてるのよ。
もうね、私もおかしい人よ。
気が付いたらしゃがんで、バッタに向かって山彦ちゃんの恨みつらみを話してて。
バッタにしてみれば迷惑な話だっただろうけど、ひとしきり聞いてもらったわ。
そしたら何だかスッキリしてね。
話が終わったら「もう良いか?」と言わんばかりに、何度か振り返りつつ、アスファルト脇の草むらに消えて行ったの。
本当よ。

おかげで、ちゃんと買い物を済ませて晩ごはんは作れたわ。
山彦ちゃんに文句言ってやろうって思ってたけど、そんな気分もすっかり無くなって。

こんな話って友人に聞いてもらうのも申し訳ないじゃない?
楽しい話でも嬉しい話でもないもん。
けど、バッタなら…。
ね?
しかも、ちゃんと励ましてくれたと思えたのよ。
これは使える手かもしれない…と、ひっそり思ったわ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました