レジ待ちの列をうろうろ

雑記
レジ待ちの列をうろうろ
まめまるさんが良く行くスーパーは、レジが5つある。
1列に並んで、開いたレジに進むタイプじゃなくて、それぞれのレジに並ぶタイプ。
左から順番に1から5の番号が付いている。
買い物客が多い時は全てのレジが開いてフル回転となるけれど、まめまるさんが訪れる平日のお昼に開いているのは、たいてい2つか3つ。
昨日、まめまるさんが買い物を済ませてレジに並ぼうとした時は2つ開いていた。
3番と4番。
4番レジは、3人が並んでいる。
3人のカートの量は、多→多→中。
3番レジは4人並んでいる。
人数は1人多いけれど、1人はお昼ご飯を買いに来たらしき制服を着た若い女性で手にお弁当とサラダの2つを持っているだけ。
他の3人のカートには、中→中→中の量の商品が入っている。
「さて、どちらに並ぼうかな?」
「どちらも同じようなもんだなぁ」
ならば近くの4番に並ぼうと足を進めかけて、やめた。
「やっぱり、3番に並ぼう」
今は2つしか開いていないけれど、レジ待ちの列が長くなると店員さんが気を利かせて、もう1つ開けてくれる時がある。
もし、もう1つ開けてくれるとしたら…。
閉まっているのは、1番、2番、5番。
列が長いのは3番。
「きっと2番だな」
2番レジが開いたら、3番に並んでいる方が早いに違いない。
名探偵さながらに推理して3番に並ぶことにした。

残念ながら予想に反して、まめまるさんの後ろの列は長くならず、2番のレジが開くことも無く、1人また1人と会計が済み、順番が近づいていく。
ところが、まめまるさんの前に並ぶ人が2人となった時だった。
すぐ前に並んでいたおじいちゃんが急に列を離れた。
「あれ?」
「買い忘れた商品を思い出したのかな?」
ともあれ、まめまるさんにはラッキー。
にわかに順番が繰り上がった。
自分のカートをレジ台に乗せたその時だった。
なんとなく後ろを振り返ったら、すぐ後ろにさっきまで前にいたおじいちゃんがいる。
「ん?」
「さっきまで並んでおられましたよね?」
「どうぞ、どうぞ、先に会計してください」
まめまるさんは慌てて自分のカートを台からおろして、おじいちゃんに順番を譲ろうとした。
だってね。
さっきまで、本当に並んでいたのですから。
「いやいや、良いです」
「隣の方が早い気がして移ったけれど、結局ここの方が早かったわ」
「余計な事をしない方が良かったな」
そういいながらワハハっと笑っている。
だったら尚のこと。
そもそも元に戻るだけだし、まめまるさんのカートの方がおじいちゃんのカートより商品の数が多い。
「いえいえ。どうぞどうぞ。並ばれていたのですからどうぞ」
にっこり笑って再び譲ろうとしたけれど、おじいちゃんも頑固。
「いや、次で良いですから~」てへっ。
どうぞどうぞと言い合っている間にも、レジの順番が来てしまい、結局まめまるさんは先に会計をしてもらったのでした。

申し訳なったなぁと思いつつスーパーを後にしたまめまるさん。
ふと、思いました。
これはメッセージかもしれない。
「隣の芝生は青く見えることも有るかもしれないけれど、自ら運命を変えようとせずに流れに任せなさい。その方が結果的に上手くいくよ。結局今の流れに戻ってくる事になるからね」と言うメッセージ。
今、迷っている事が有るのです。
隣のレジに並びなおそうかと思うようなことなのです。
「何もしない。流れのままに。これが正解だよ」と言われた気がしたのでした。

お買い物
豚肩ロース 切り落とし 108円/100g 488円
納豆 4個パック 78円
食パン 98円
皿うどん 98円×2個
バナナ 98円
ブロッコリー 50円
明治マカダミアナッツチョコ 108円
玉ねぎ 3個 98円
税込み合計1310円
ごはん

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