うー様は5歳

2016年10月21日。
うー様は、我が家にやってきた。
6個入りの卵と同じくらいの重さ。
両手の掌にすっぽり納まる大きさだった。
運ばれる時に入れてもらったキャリーバッグから出してもらうと、恐怖心で一杯だっただろうに、小さな声で「みゃ」と鳴いて、横たわる山彦さんのお腹にくっつきます。
そっと、抱き上げて、お腹の上に乗せてやると、温かさに安心したかのように、丸くなって目を閉じ寝落ちしてしまいました。
丸まってしまうと、マグカップより小さなふわふわの塊になった。
その小ささと、可愛さに私達2人はメロメロに。
翌日から、病院通いが始まった。
全身汚れていて、お腹には虫が、耳には耳ダニが寄生し、眼は感染症を起こしていた。
猫風邪も患っていたので、保護しなければ、冬は越せなかったかなぁ。
毎日体重を量り、ご飯の量を調整し、お薬を飲ませて、塗って、点眼して・・・。
徐々に大きく成長し、日々出来ることが増えて、可愛くて可愛くて。
自分の体長と同じ高さの階段を、一生懸命登る姿に、落っこちないかと心配しつつ、頑張れがんばれと応援しながら、心が熱くなり。
登ったら登ったで、「降りれましぇん(´;ω;`)」と助けを笑ぶ姿に爆笑。

そんな日から、5年が過ぎた。
保護猫なので、正確な誕生日は分からない。
だから、私は、我が家にお迎えした10月21日を、「うー様のお誕生日」に決めた。
うー様はおもちゃをプレゼントしてもらい、私達は、うー様を見ながらケーキを食べる。
うー様は、飼い主が「これだっ!」とピンとくるおもちゃを見つけると、イベントで無くても買ってもらえるので、スペシャルな日だと思っていない。
「ただ人間がケーキを食べるためのイベント」になっているような気もする。

5年間で、うー様は10倍以上の大きさに成長した。
私達が、うー様に話しかけなかった日は、無い。
朝起きたら「おはよ」
寝る前には「おやすみ」
ごはんが出来たら「ごはんだよ」
ちゃんと食べきったら「いっぱい食べれて偉かったね」
トイレで用がたせたら「お利口さんだね~」
悪いことをしたら「めっ!」
「ベランダ行くよ~」「お散歩行くよ~」「お爪さん、ぱっちんこ(爪切り)しようか?」「ときとき(ブラッシング)する?」・・・・なでなでしながら、沢山話しかける。
すっかり大人猫になった。
なのに、ずっと甘えん坊になった。
可愛さは5年分、積み重なった。
笑点の座布団のように、1枚減らして・・・・とはならない。
日々、可愛いが積み重なるだけだ。

今年は、ピンとくるおもちゃに巡り合わなかった。
ケド、ダイソーで爪とぎを見つけた。
上に乗って、思う存分「とぎとぎ」出来る。
220円ナリ。
早速、披露してみたが、不審者扱いで、仲良くなるには時間が要るらしい。
猫心は、難しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました