今日の晩御飯　2022年2月3日

緩和医療を受ける病院へ、父が入院する日。
付き添いが2名迄とお知らせを貰っていた。
ウイルスの感染予防目的らしい。
母と妹が行ってくれる予定だった。ところがっ。
事件です。
朝早く、妹から連絡が有った。
「今日の入院、止めとくわ」
・・・
・・・・
・・・・・。

母が言ってるそうです。

うえっ？

「可哀想やから・・・」と。

マジですか？
正気ですか？
何を言うてるか理解していますか？

「もう、往診もヘルパーさんもデイサービスも全部断ったから、入院止めてもすぐには来てもらえない。反対に今日入院する予定の病院は、準備して待ってくれている」
「今日の事やから、今からキャンセルは出来ない」
「とにかく今日は行って欲しい」
妹は説得を試みてくれたらしいが、母は言い出したら聞かない。
難聴を言い訳に、聞こえないから電話を切る、と。
玄関もロックスするから入れないよ、と。

言う事とすることが質が悪い。

困り果てて、私から父を説得して欲しいと連絡だった。
ひえ～。
昨日、実家に泊れば良かった。
そんな風に思いながら、父に恐る恐る電話する。
１コール目、出ない。
2コール目、出ない。
母にもコール、出ない。
3コール目、出ない。
母にメール打とうと入力する。
途中で父からコールバック。

「えっと、今日行かないの？」
「もう皆が準備してくれているけど、入院しないの？」
父はどっちでも良いが、母が入院させないと言っているから入院しない、と。
「往診を断っているから、連絡してもすぐに来てもらえないかもしれないよ」
「輸血しなければ、父よ、あなた死ぬよ」
「そういうけれど、母が言い出したら聞かないから、無理だと思う」と。
とそこに母が通りがかったと言う父。
「ちょっと電話を母と代わって～」

「もしもし、聴こえる？」
「・・・・・・・・・・」
「もしもーし、今日行かないの？」
「行かない。私が父の面倒は見る。断って」
「さっきケアマネさんに電話したから、ちゃんとやってくれる」
「もう聞こえないから電話切る」
プチっ。

何と！
成すすべも無し。ちーん。

ここにきて謎におろおろする私。
どうしよう。

1度も受診すらしたことない病院が、受け入れてくれると言ってるのに、断ると言う。
信じられなかった。
入院すれば輸血を含めた最低限の医療は受けれる。
介護ケアだってリハビリだって入浴だってしてもらえる。
清潔な環境で安全に治療が受けれる。
昨日も準備をして、ご機嫌だったではないか。
これ以上何を望むのだ？

私には理解できなかったが、行かないと言うからには仕方がない。
ロックが掛かっていたら、家に入ることも出来ないから、無理に連れ出すわけにもいかない。困った。
妹にラインして、状況を説明。すると父から再度連絡。
「お金が無いんだって」
「？」
「だから、お金が無いから入院出来ないんだって」
「え？お金？」
「お金だけの問題？」
「そうらしい」
「分かった。私が出すから。だから取り合えず今日の所は一旦入院して欲しい」
2人で、ごにょごにょ。
「分かった。入院する」
「・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・」

へ？
少なくとも、実家は我が家より裕福だ。
なのに何故？
大体自宅で介護してもお金は掛かる。
医療費だって掛かる。
良く分からんが、もう良い。
私が医療費を負担すれば、父は適切な医療が受けれるし、母は介護から解放されるし、妹は仕事に集中できるし、私も安心だ。
皆が幸せに納まるなら、お金で済むなら、使おう。
こんな時の為に、貯金は有るのだから。

入院してくれると決まったので、妹に連絡。
また気が変わらないうちに、実家に入り込んで欲しいと頼む。
行かない予定だった私も、病院に先回りして待ち合わせることになった。

やれやれ。

妹によると、迎えに行ったときは既に、いつもの母で、普通に朝ごはんを食べていたらしい(笑)。
母よ・・・・。
頼むわ。

そんなこんなで、何とか無事入院を済ませた。
あーやれやれ。

ぐったりした今日の晩御飯は、皿うどんと味噌汁。
野菜と肉を炒めて、バリバリの揚げ麺にとろんとかけるアレ。
色々作る元気が無い。
山彦さんに了承してもらって、帰宅を待つ。

 

すると、帰宅した山彦さんの手に巻きずしといわしが(嬉)
山彦さんの会社のおばあちゃん砲炸裂です。
(おばあちゃん砲とは、まるでおばあちゃんがしてくれるように、山彦さんの会社が従業員に行事のたびに、お弁当やケーキなどを持たせてくれるのです。しかも家族の分まで。なので私も恩恵を受けれるのですが、いつもタイミングや量が絶妙で。会社の愛を感じており、感謝感謝なのです。)
今回は海鮮の太巻きといわしの塩焼き。

そうだった。
今日は節分だった。
朝は覚えていたけれど、それどころじゃなかった。
なのに、巻きずしが食べれるなんて。
泣いた。