ピオーネがやってきた

山彦さん

山彦さんが、ピオーネを買って帰ってくれた。
ピオーネは巨峰とマスカットを掛け合わせて作られた品種。
仕事場がブドウ農園の近くで、直売をしていたらしい。
大きな房が3つも入って、1200円。
ブルームと呼ばれる白い粉が付いている。
直売所で購入したのだから当然といえば当然だけれど、新鮮な証拠。
スバラシイぃ。
スーパーで買えば、1つ780円ってところ。
私は果物が好きだ。
けれど、果物は高い。
「780円あれば、お肉だって野菜だって買える」
そんな風に思うと、なかなか買えない。
しかも、山彦さんはそんなに果物好きではない。
だったら、なおさら自分だけの為に果物は買えない。
可哀想な私。(シクシク)
なーんて、悲劇の主人公になってる訳でもないが、自ずと手が出るのは、1房100円のバナナとか、1個158円のリンゴとか、1個138円のオレンジとか。
1か月の食費の予算が3万円の我が家には、妥当な買い物ってところ。
1カット498円のスイカとか、1個380円の白桃とか、298円の梨は、食費の予算が月末に余ってたら・・・とか、嬉しいことが有って少しお祝いしたい気分の時とか。
先日、4個で680円のイチジクを買った時は、ちょっとドキドキした。
だから、780円のピオーネは最初から圏外。
まして、1房2980円のシャインマスカットとか、1個4500円のマンゴーは、私の人生で買える時が果たして来るのだろか?と甚だ疑問な食べ物である。
病気になって余命宣告でもされたら、食べようかな?位の感じ。(大袈裟?)
50代でも、まだこんな状態だなんて、20代の頃には想像していなかった。
大体、想像していた50代の私は、もっとしっかりしていて、世の中の事で知らないことは無く、経済的にもリッチで堂々と生きているはずだった。
20代の私が想像した50代の私は人生の辛酸をなめつくしたスーパーウーマンだった。
ところが現実は、例えばスマホやパソコン一つ満足に使いこなせず、あわあわする毎日。(頼りなきこと山のごとし)
知らないことが多すぎて、何かあれば検索しまくってる有様。
デジタルネイティブと呼ばれる若い世代の方々にも、お世話になる毎日であーる。
680円のイチジクでドキドキしてるし。
世間の皆様、無職で役立たずですまん・・・なのだ。
そんな私に、ピオーネ3房は、なかなかのインパクト。
スキップしちゃう。
「ブドウ農園の方が、室温保存して食べる30分~1時間前に冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめって言ってたよっ」
山彦さんが、そう教えてくれたので、とりあえず1房を冷蔵庫へ。
そして晩ごはんの後にさっそく取り出して、2人で食べてみる。
もうね、甘くって、くどくなくて上品で、爽やかな匂い。
1房を1度に食べるのは多いかな?なんて心配は、全然無用だった。
楽勝。
翌日、もう1房。
翌々日は食べずに、その次の日は半分。
で、さらにその次の日も半分。
あぁ、幸せな日々。

でも、私よ。
よーく考えてみるのだ。
1200円なのだよ。
ケーキ屋さんでケーキを買えば、2個しか買えず1回で食べ終わってしまう金額。(ケーキはケーキで美味しいけどね)
その1200円で5日間もこんなに幸せな気分を味わえるなんて、とってもリーズナブルではないのか?
しかも皮ごと食べると、活性酸素を除去し眼精疲労に効果があるというアントシアニンをたっぷり摂取できる。
素晴らしいではないか。
アンチエイジングにもきっと良い。

もっと他の果物も食べる方法無いかなぁ、食べたいなぁ・・・と。
食費の予算を上げるしかないかなぁ。
でも、家計的に厳しいな。
うーん。(悩)

あっ!そうだ、あれだ、ちょっとやる気を無くして放置中のメルカリ。
何万円ってお金は、なかなか難しいけれど、数千円ならいけるはず。
家の不用品をもっとせっせと売って、果物に変えるのだ。
よし、頑張ろうっと。(るーん♡)

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