父の再入院②

まめまる父

訪問看護師さんの判断を踏まえ、受診することにした私達。
救急車を呼んで、待っている間に、簡単にバイタルチェックを済ませてくれる。
救急隊員さんが3名来てくれて、看護師さんが状況を的確に説明してくれる。
動かすと痛がる父をシーツごとくるんで搬送。
ありがとうとしか言えない・・・。
救急車に同乗し付き添うのは私。
妹旦那には、実家で待機してもらうことにした。

病院に着いて、整形外科迄行くと、医師が「おかえり~」と出迎えてくれて苦笑。
前日まで入院してたのだから、そりゃそうか。
リハビリだって毎日してたしな。
そうかそうか。
「おかえり」か。

早速検査と診察を受けた結果は、
「骨折はしていません。ただ変形性膝関節症はかなりひどい状態で、水が沢山溜まっていたので抜きました」
「骨折していないので、治療としてはアイシングと痛み止めの投薬になります」
「入院してても、自宅に帰っても出来る治療は同じです」
「入院していると、看護師をはじめとしてスタッフがサポートをするので、自分の力が付きにくいです」
「出来れば、家庭で介護を受けながら自力で筋力をつける事を勧めます」
「医療ではなく、介護のパワーが必要な状況と思います」
でした。

元々右膝は変形性関節症が有りました。
なので、左足を頼りに歩いていたのです。
それが、脳梗塞により左足麻痺になって。
右足に頑張ってもらうしかない状況になってしまいました。
そりゃ、負担が掛かってただろうと想像するのは難しくない。
そこに、今回の事故でさらなる負荷が掛かり大きな痛みになった様です。

骨折してないと分かり安心しましたが、では今後どうしたら良いかを具体的に考えないといけません。
前日まで入院していたこと。
入院中は、懸命にリハビリをしてきたこと。
同居の母の状況を含めて、ケアマネさんを中心に私たちなりには十分と思われる介護プランを立てて、介護を実施する予定だったけれど、初日にこんな事故になってしまったこと。
今後を見据え、どういうプランの改善が必要なのか具体的にアドバイスしてもらいたいと医師に相談した。

私の話を聞いた医師は、少し考えて、
「やはり介護で対応する状況なのは変わりません」
「変わりませんが、介護プランを見直すために、もっと充実した介護プランを立ててもらうために、今度退院した時にこんなことにならないようにするためにだったら、期間を決めてもう一度入院しリハビリを強化し備えることは可能だと思います」
「もし、頑張るというなら、入院して出来る強化したリハビリプランを立てたいと思います」
「病院から自宅へいきなり退院は、困難だったのだと思います」
「ショートステイ、施設で夜間は泊まる、デイサービス等施設をもっと積極的に利用し、退院後は主に施設での生活を優先し、徐々に自宅での生活を増やすようにすれば、自宅での生活にも徐々に慣れれるから、例えば自宅が同じ設備でも使いこなせるようになると思います」
なるほどなぁ。
厳しい言い方だったけれど、親身なアドバイスに涙が出ました。
続けて「今回はたまたま骨折してなかったから良かったです。けれど、骨折していたらもう自宅へは帰れないと思ってください。それも踏まえて、転倒しないようにケアプランを練り直して下さい」と。

そうかぁ。
分かっていたけれど、そうかぁ。
父が自宅に帰りたいと願うから、叶えてあげたくて自宅退院を選んだけれど、やっぱり無理があったんだなぁ。

一緒に聞いていた絶対に入院は嫌だと言っていた父が「先生の言う通り頑張る」と決心してくれたので、ひとまず再入院になりました。

父が病院で頑張る間、私達は介護プランの練り直しとなりました。
振り出しに戻っちゃいました(泣)

 

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